近年、二枚貝が原因となることは減少傾向にあり、「カキ」が原因の集団食中毒は激減しています。
疫学的には「カキ」以外の食材、直接・間接的なウイルスへの接触による原因など、はっきりしない感染経路が圧倒的であると考えられています。
人から人への感染は、経口感染(食品・糞口)と呼ばれ、「ノロウイルス」は口から入って
食道 ⇒ 胃 ⇒ 小腸の壁 ⇒ 感染 ⇒ 増殖
増殖して増えた「ウイルス」が腸の中で便と混じり、「ウイルス」は便と共に排出されます。
おう吐物には、胃に逆流した腸液と共におう吐物にも混じって排出されます。
また、わずかな糞便やおう吐物が乾燥した中に含まれている「ウイルス」粒子 が空気を介して(空気感染)経口感染することもあります。
食品取扱いや調理器具などから二次感染を防止。
子供やお年寄りなどの抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱。
※二枚貝などノロウイルス汚染のおそれのある食品は、中心部が85~90℃で90秒以上の加熱が必要。 (大量調理施設衛生管理マニュアル改正H25.10.22)
ノロウイルスに感染した人の糞便や嘔吐物には大量のウイルスが排出されるため、食品取扱者が感染すると、大規模な食中毒となる可能性があります。
しっかりと手を洗う 基本の手洗い
人から人への感染となるのは手指です。
特に排泄時に手が汚れやすく、感染源となり、手洗いが不十分だとそこから伝わってしまいます。
調理や食事の前には石鹸(泡タイプおすすめ)で十分に手を洗いましょう!(2度洗い・30秒)
タオルは共用せず、ペーパータオルを使う。
迅速・確実な処理で汚染拡大を防ぐ
糞便や嘔吐物を処理する際には、使い捨て手袋、マスク、エプロン(使い捨て)を着用し、処理後は十分に手を洗いましょう。
ウイルスを失活(殺菌)する
カキなどの二枚貝を調理する際は、中心部が85~90℃で90秒間以上加熱。
調理器具などの消毒
しっかり手洗い⇒消毒
※嘔吐物、下痢などの症状がある調理従事者は食品に触れる作業はしない。